ブリアトーレの処分撤回、各メディアの反応

2010年01月07日(木)
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フランスの法廷で今週、フラビオ・ブリアトーレ(元ルノー/マネジングディレクター)に対するFIA(国際自動車連盟)の追放処分撤回が認められたことで、各国のメディアがさまざまな意見を述べている。

ブリアトーレの母国イタリアでは、FIAに対して批判的な報道が多いようだ。イタリア各紙では、次のように報じられている。

・『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙
「FIAの統治メカニズムが事実上停止させられ、モズレー(マックス・モズレー/前FIA会長)の報復であると認定された」

・『Tuttosport(トゥットスポルト)』紙
ブリアトーレへの無期限の追放処分が撤回されたことで、「モズレーが報復を求めていたことが証明された」

「彼(ブリアトーレ)は、威厳を取り戻すことができた。ブリアトーレはもう、常軌を逸した告発によって絶望的な裁定を受けた男ではなくなった」

・『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』紙
ブリアトーレに、「シンガポールでの出来事に対する責任はある」が、無期限の追放処分は「認められるものではない」

「誰でも、もう一度チャンスを与えられるべきである」

・『La Repubblica(ラ・レプブリカ)』紙
パリの大審裁判所は、ブリアトーレに「公平な裁判を受ける権利がある」ことを示し、FIAには追放処分を科す「権利がない」と判断した。

しかし、イタリア国外ではまた違った報道がされている。

・『Bild(ビルト)』紙/ドイツ
フランスでの判決は「正義を壊す(クラッシュ)するもの」であり、「罪人ブリアトーレ」の追放処分は「細かい問題で」覆されたに過ぎない。

「誰も彼をF1へ復帰させないことを願う」

・『The Independent(インディペンデント)』紙/イギリス
「もし彼が無罪であれば、誰が有罪なのか? もしシンガポールで起きたスポーツを汚す卑劣な行為が闇に葬られるのなら、どこで線引きを行えるのだ?」

・『Daily Telegraph(デイリー・テレグラフ)』紙の記者トム・キャリー/イギリス
「スポーツ市場で最悪な不正行為と見なされることの多い事件では、誰も罰せられない結果となってしまった」

また、『Guardian(ガーディアン)』紙はウェブサイト上でブリアトーレが何もペナルティーを受けないことが公平だと思うか、ファン投票を行っている。

この記事の段階では、69%以上が“ノー”に投票している。

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