フェラーリからメルセデスGPにチームは変わるものの、再びミハエル・シューマッハと組むことになったロス・ブラウン(チーム代表)は、シューマッハにはまだ速さがあると語った。
シューマッハは2010年、かつてフェラーリで6年連続コンストラクター選手権獲得、5年連続ドライバーズ選手権獲得という偉業を達成した盟友、ブラウンが率いるメルセデスGPから現役復帰を果たす。
しかし、41歳というシューマッハの年齢や、2006年以来のF1レースになることから、シューマッハの競争力を疑問視する意見もある。
こういった意見に対しブラウンは、シューマッハが最近に参加したカートイベントなどを指摘しながら、速さは失われていないと語った。
このイベントでシューマッハは、ビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)やルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)など現役F1ドライバーに勝っていた。
「(シューマッハに)才能や能力がまだあると信じている。レース・オブ・チャンピオンやカートのレースで、その一端を見ることができたはずだ」
「正確な指標にはならないが、こういったイベントでは常に、F1で勝つドライバーが勝っている。シューマッハが破った相手を見てれば分かることだ」とブラウンは『Autosport(オートスポーツ)』へ語っている。
3年間F1では走っていなかったシューマッハだが、ブラウンによると復帰へ向けた決意、そしてレースに全力を注ぐという意志は固いようだ。
「去年、彼がフェラーリに乗ったとき、あれで情熱に再び火がついたのが分かった。ほんとうにやりたいのか(復帰したいのか)彼に聞いたが、彼はそうだと答えた」とブラウンは加えている。