FIA、追放処分撤回に控訴の意志を示す

2010年01月06日(水)
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パリの大審裁判所が、フラビオ・ブリアトーレ(元ルノー/マネジングディレクター)とパット・シモンズ(元ルノー/エンジニアリング責任者)に対する追放処分の撤回をFIA(国際自動車連盟)に求める判決を出した。

これに対しFIAはリリースを発表し、控訴する意向を示している。以下、FIAのリリース。

FIAは、ブリアトーレ氏とシモンズ氏に関する、パリの大審裁判所での判決について、以下の点を指摘する。

裁判所は、ブリアトーレ氏とシモンズ氏が申し立てた損害賠償と、FIAによる裁定の取り消しを棄却した。特に、2008年のシンガポールGPでブリアトーレ氏とシモンズ氏が共謀して意図的なクラッシュを引き起こしたとするFIAの判断については、事実の検討を行うこともなく、判断を覆すこともなかった。

しかし法廷は、ブリアトーレ氏とシモンズ氏がFIAのライセンス保持者ではないことと、手続き上の問題を指摘した。法廷は、この両名がFIA規約の対象ではないと判断し、両名に参加禁止の処分を科したFIAの権利を疑問視している。

FIAはこれまで、他人の生命を意図的に危険にさらす人物を排除する権利を疑われたことはなく、この点については慎重に控訴の選択肢を検討している。

FIAが控訴する選択肢がなくなるまで、法廷での判決には効力が発生しない。それまでは、世界モータースポーツ評議会での裁定が適用される。

これに加えFIAは、このように危険な行為、意図的な不正行為に関与している人物、もしくは関与したことのある人物が将来のF1に参加できないよう、適切な対処を検討していく。

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