多くのフェラーリファンがミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)を「裏切り者」と非難しているが、ゲルハルト・ベルガーはこれが大したことではないと語っている。
2000年から2004年にかけて、フェラーリで5年連続のタイトルを獲得したシューマッハだが、2010年はメルセデスGPからF1に復帰する。
イタリア国内ではシューマッハを非難する声が高まっていたこともあり、シューマッハは先日、イタリアのメディアへ向けて公開書簡を送って理解を求めていた。
「彼ら(ティフォシ/フェラーリの熱狂的ファン)が今、ああいったことを言っているのは、彼を実際に見ていないからだ」
「彼らの前にシューマッハが現れれば、彼らはひざまずいて彼を崇拝するだろう」かつてのフェラーリドライバーであるベルガーは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌へこう語った。
フェラーリのステファノ・ドメニカリ(チーム代表)も、ティフォシの反応は一時的なものだと語っている。
「(2010年の)イタリアGPはまだ先だが、フェラーリファンは感謝するはずだ。歴史は変えられない」とドメニカリは話していた。
フェラーリを創設したエンツォ・フェラーリの息子であり、フェラーリの株主でもあるピエロ・フェラーリ副会長は、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙へこう語っている。
「彼はレースをしたがっていたが、フェラーリには彼が復帰できる環境がなかった」
またフェラーリによると、シューマッハの現役復帰という願望を叶えるため、すでにドライバーとして決定していたフェルナンド・アロンソかフェリペ・マッサを放出することは検討しなかったようだ。
「私は、スポーツ界における復帰を信じていない。以前のチームに戻ったコーチやサッカー選手の話だがね。人生は前に進むものだ」とフェラーリは加えている。