ゲルハルト・ベルガー、苦戦のシューマッハを擁護

2010年05月05日(水)
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今シーズン現役に復帰したものの、パフォーマンスがなかなか上がってこないことでミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)は批判を受け始めているが、ゲルハルト・ベルガーはシューマッハを擁護している。

開幕してから4戦を終えたが、当初は失望したというような評価が多かったが、現在ではシューマッハの技術を辛らつに非難するような評価もある。

かつて、シューマッハと戦っていたこともあるベルガーは『Sport und Talk aus dem Hangar 7(シュポルト・ウント・タルク・アオス・デム・ハンガー7)』へ、次のように語った。

「シューマッハに関する話には、少しうんざりしているよ。悪い方向にゆがめられたものばかりだからね」

「ミハエルは戻ってきて、自分のやりたいことをやっている。タイトルを7回獲得した人物のステータスを変えることなんてできないと思う」

さらにベルガーは、これからのレースでシューマッハがペースを向上させるとして、こう加えた。

「みんな彼の野心については知っている。彼が何かをやるときには、それをうまくやり遂げることも知っている。この先、また彼のことを真剣に考える必用があると思う」

だが、第4戦中国GPでのシューマッハの走りについて、それまで進歩していたものが後退したとベルガーは考えているようだ。

「残念なものだったが、ああいったことも起こるものだ」

「彼はあれまで、素晴らしい働きをしていたと思う。この前のレースまではね。開幕してからの3戦で彼は、選手権でトップ6につけていた。これはとても大きなことだよ」とベルガーは語る。

また、シューマッハの後継者としてドイツのメディアから「ベイビー・シューミ(シューミはシューマッハの愛称)」と名づけられていたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)もシューマッハを擁護している。

「彼はまだクルマの性能を出し切っていないから、ドライビングの面から言えば、レースごとに良くなっていくだろうね」

「僕はずっと彼のことを軽視していないよ」とベッテルは『Motorsport Aktuell(モータースポーツ・アクチュエル)』へコメントした。

また、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルは、今までシューマッハが苦戦しているのも不思議ではないと考えており、『spox.com』へ次のように語った。

「僕は彼にとって厳しくなると思っていたよ。この数年間で、F1は劇的に変化していたから、理由も分からないまま1秒遅くなる可能性もあった」

「それに、3年間引退していたシューマッハが僕たち全員を打ち負かすようなことになったら、おかしなことだよ。そんなことになれば、彼はF1の神になっていただろうね」

「だからと言って、彼の働きが悪いというわけじゃない。むしろその逆だよ、彼は常にトップ10に入っているからね。彼には時間が必用なだけだよ」

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