ルノー、メルセデスGPに差を広げられると予想

2010年05月05日(水)
ルノー、メルセデスGPに差を広げられると予想 thumbnail

2010年のルノーにとって、スペインGPがターニングポイントになる可能性がある。

昨シーズン終盤にはチーム首脳がドライバーへ故意にクラッシュすることを指示したことが発覚して大スキャンダルになり、今シーズン開幕前にもチーム株式の大部分が売却されてチーム体制が変わるなど、ルノーの2010年シーズンは決して順風満帆にスタートしたわけではなかった。

しかし、特にロバート・クビサが序盤戦で好調な走りを見せたことで、ルノーはコンストラクターズ選手権でメルセデスGPからわずか14ポイント差の5位につけている。

だが、スペインGPではメルセデスGPなど多くのチームが大幅にクルマを改良する一方で、ルノーは根本的には前戦中国GPと同じクルマでスペインGPを戦うことになるため、クビサはスペインGPが「僕たちにとっては大きな試練」になる可能性があると認め、こう続けた。

「大きな改良は予定していないけど、少しずつクルマを進化させ続けていく。序盤の4戦で僕たちがやっていたようにね」

「他のチームと比べてどうなのか、確認してみないといけない。シーズン開幕時と比べて、勢力図が大きく変わるんじゃないかな」

さらに、冬のテスト時にルノーは、バルセロナでいい走りをできておらず、チーフレースエンジニアのアラン・パーメインは、今週末にメルセデスGPがルノーとの差を広げる可能性があると認めている。

「メルセデスGPはわれわれに少し差をつけるかもしれないが、新しいフロントウイングや、ほかにも新しい空力パーツがあるので、これによってさらに進歩できるはずだ」

「今回が今年最大の改良というわけではないが、レースごとに新しいパーツを投入するというわれわれのやり方は続いていく」とパーメインはコメントした。

また、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルは4日(火)、ルノーが「射程圏内に入った」と『spox.com』へ話している。

しかし、メルセデスGPがスペインで大きく進化すると報じているメディアもいるが、スーティルはスペインで勢力図が劇的に変わるとは思っていないようだ。

「もしそうなったら、僕はF1についていろいろと理解しようとするのをやめるだろうね」とスーティルは加えている。

この記事をシェアする
関連トピックス
関連記事
前後の記事

前後の記事
F1 2010 ニュース一覧