ロズベルグ、シューマッハのドライビングを批判

2010年01月04日(月)
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オールドイツ体制となったメルセデスGPで、すでにチーム内での対決が始まっているのかもしれない。

2010年にメルセデスGPから復帰するミハエル・シューマッハについて、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)がF1を危険なものにした張本人だと批判している。

シューマッハはF1史上に残る数々の記録を打ち立てたものの、“どんなことをしても勝つ”という戦い方には批判が集まることも多かった。

ロズベルグは、F1ドライバーが危険なドライビングをするようになったのはシューマッハが原因だと語っている。

「ミハエル・シューマッハからこれが始まったんだよ」

「例えばスパだね。彼を抜こうとしたミカ・ハッキネンは、トラックから押し出されそうになった」とのロズベルグのコメントが、『F1 Fanatic(F1ファナティック)』に掲載されている。

ここでロズベルグが指摘しているのは、2000年のベルギーGPでの出来事だ。

このレースでハッキネンは、ストレート上でシューマッハが左から周回遅れのリカルド・ゾンタを抜こうとした際、ゾンタの右側からシューマッハとゾンタを同時に抜いており、近年のF1で最高のオーバーテイクだったとも言われている。

しかしその前にシューマッハは、オーバーテイクを仕掛けてきたハッキネンの進路をふさいでいた。ハッキネンはこのとき、大クラッシュを避けるためにアクセルを緩めざるを得なかった。

「後ろにいるドライバーが(オーバーテイクを)決断したとき、前のクルマが横に動いたらかなり危険だよ」

「そんなことをやっちゃいけない。あのときに初めて僕は、これが危険なことだと学習した」とロズベルグは加えている。

このほかにもシューマッハは、デーモン・ヒルと接触したことで初タイトルを獲得しており、1997年の最終戦ではジャック・ビルヌーブへ故意に接触したと判断され、ランキングをはく奪されていた。

さらに、2006年のモナコGPでは、予選終盤にラスカスでクルマを止めている。シューマッハ本人はミスだと主張したが、故意にクルマを止めたと判断され、ペナルティーを受けた。

ロズベルグは、最近のドライバーがシューマッハと同じ戦い方をしていると語る。

「バリチェロ(ルーベンス・バリチェロ/ウィリアムズ)、ウェバー(マーク・ウェバー/レッドブル)、コバヤシ(小林可夢偉/ザウバー)が、(インテルラゴスで)まったく同じことをしていた」とロズベルグは指摘し、さらに続けた。

「ウェバーとのバトルでライコネン(キミ・ライコネン)はフロントウイングを失い、コバヤシとのバトルで中嶋(中嶋一貴)はコースアウトした」

「あれはもっとひどいアクシデントになっていた可能性があるよ。ドライバーやマーシャルなどがケガをした可能性もある」

「そしてバリチェロのリアタイヤには、ルイス(ハミルトン/マクラーレン)が当たった。3回もあったんだ。これが認められるべきではない」

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