ジャン・トッドFIA(国際自動車連盟)会長は、ルノーの元マネジングディレクターであるフラビオ・ブリアトーレが、2008年のシンガポールGPのレース結果を操作したことついて有罪だと信じている。
ブリアトーレは、ドライバーへ故意にクラッシュすることを指示したとして、マックス・モズレーがFIA会長を務めていたころに、FIAから無期限の追放処分を受けていた。
しかしこれを不服としたブリアトーレは、追放処分の撤回をフランスの法廷に訴え、勝訴している。
だがトッドは、ブリアトーレは今でも有罪だと語った。
「証拠? 事実は非常に明確であり、謝罪した者(パット・シモンズ/元ルノー、エンジニアリング責任者)もいる」
「世界(モータースポーツ)評議会では、ペナルティーへの反対は1票だけだった」とトッドは『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙に明かしている。
ブリアトーレが処分を撤回できたのは、チームの首脳陣が実際にはFIAライセンスを所持していないため、FIAにはチーム首脳を追放する権利がないという論理によるものだった。
「この件について、特にライセンスの問題については対応するつもりだ。チーム首脳全員にライセンスの所持を義務付けたい」とトッドは語っている。