2011年のF1をディフェンディング・チャンピオンとして戦うセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、かつてライバルとしてF3を戦ったポール・ディ・レスタと、F1で再び戦えることを願っている。
ベッテルとディ・レスタは2006年、ともにASM(現在のART)に所属してF3ユーロシリーズに参戦。この年はディ・レスタがベッテルに11ポイント差をつけてチャンピオンになっていた。なお、この年には小林可夢偉(ザウバー)もASMからF3ユーロシリーズに参戦し、ルーキーの最上位になっている。
ディ・レスタは今年、メルセデスから参戦したDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)でチャンピオンになったが、16日(木)にメルセデスが本拠地シュトゥットガルトでタイトル獲得を祝福した際、ベッテルもビデオ出演した。
『motorsport-magazin.com』によると、ベッテルはディ・レスタへ「来年F1で会えることを願っているよ」と語りかけていたようだ。
また、『SID通信』は、ベッテルが「F3のような接戦にならないことを願っているけどね!」とも話していたと伝えている。
2010年はフォース・インディアのリザーブドライバーとして、数戦で金曜フリー走行にも出走したディ・レスタ。同チームには現ドライバーであるエイドリアン・スーティルが残留するとみられるが、もう1人のレースドライバーであるビタントニオ・リウッツィの残留は確実ではないとされている。
また、ウィリアムズを離脱することが決まっているニコ・ヒュルケンベルグも、フォース・インディアと交渉を行っていると認めており、ディ・レスタ、リウッツィ、ヒュルケンベルグの3名がフォース・インディアのシートを争っているとの見方が有力だ。