2011年のF1タイヤルールの詳細が明らかになった。
これまで、ブリヂストンがF1のタイヤサプライヤーを務めていたが、2011年からはピレリがタイヤサプライヤーとなる。
まず、1回のイベントで各ドライバーへ供給されるタイヤは、ドライタイヤが11セット。そのうちハード側のプライムタイヤが6セット、ソフト側のオプションタイヤが5セットとなる。また、インターミディエイトタイヤが4セット、ウエットタイヤは3セット供給される。
フリー走行の1回目と2回目で使用できるドライタイヤは、プライムが2セット、オプションが1セットの合計3セット。このうち、2回目のセッション開始前にプライムタイヤを1セット、3回目のセッション開始前にはプライムとオプションを1セットずつ、ピレリへ返却しなければならない。
フリー走行3回目以降は、さらに4セットずつのプライムタイヤとオプションタイヤを使えることになる。しかし、予選開始前に、プライムとオプションを1セットずつピレリへ返却する必要がある。
また、予選Q3へ進出したドライバーは、グリッドを決定するタイムを計測した時に装着していたタイヤでレースをスタートする。だが、この規定はドライタイヤでグリッド決定のタイムを計測し、ドライタイヤでレースをスタートする場合にのみ適用される。
そして、インターミディエイトタイヤかウエットタイヤを使用しなかった場合、プライムとオプションの両方を決勝で使用しなければならない規定は変わらないままだ。そして、この規定に違反した場合のペナルティーが明確になった。
もし、レースが中断され、そのまま再開できなかった場合、1種類のドライタイヤしか使用していなかったドライバーは、レースタイムに30秒加算されることとなった。また、1種類のドライタイヤしか使用しないままレースを走りきったドライバーは、レース結果から除外される。