小林可夢偉(ザウバー)が、最後尾スタートながらも9位に入り、ポイント獲得を果たしたハンガリーGPを、「結果オーライ」と振り返っている。
ドイツGPでは、全開区間のセクター2が弱点になっていたと語る可夢偉だが、ハンガリーGPの舞台となるハンガロリンクは直前が短いことから、ドイツGPよりも強さを発揮できると期待していたようだ。
しかし、予選はQ1で脱落。そしてセッション終了後には、ピットレーン入り口の赤信号を無視してしまうという最悪の結果になった。この予選について可夢偉は、公式ブログで次のように振り返っている。
「予選は最悪でした。タイヤ選択もまずかったし、トラフィックにもはまったし、おまけに最後は信号無視だし。ちょうどピットに戻ってきて信号のあたりで無線で『第1セッション落ち』を聞いたので、え、なんで!? と焦っていたら信号を通り過ぎてました……」
「第2セッションに行って、オプション(ソフト側)でどれだけタイムが出るかが勝負だったので、そこまで行けなかったのは完全に僕らのミスでした」
この信号無視により、可夢偉はグリッド降格のペナルティーを受け、最後列からのスタートになった。そのスタートで可夢偉は、大きくポジションを上げ、ポイント獲得の可能性を切り開いていった。
「決勝は最後列からのスタートだったので、戦略はセーフティカーが入ったらそれをチャンスとして活(い)かそうというぐらいで、とにかく良いスタートして出来るだけ前に行くことを狙ってました」
「1周目に7台抜けましたけど、空(あ)いているところに飛び込んでいっただけです。もちろん周りのクルマが滑ったりしたら危なかったかもしれないですけど、あそこでいかなかったらレースにならないですからね」と可夢偉は語っている。