F1 2010年シーズン、最もピット作業が速かったチームは?

2010年12月08日(水)
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2010年に最速のクルマを造れなかったメルセデスGPが、ピットのクルーが行ったピット作業は最速だった。

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』がまとめた統計によると、メルセデスGPのピット作業はどのチームよりも速かった。

今年はレース中の給油が禁止されたことから、タイヤ交換のみのピット作業となり、そのスピードに注目が集まっていた。2010年シーズン中に記録された最速のピットストップは、タイトルを獲得したレッドブルのクルーがセバスチャン・ベッテルのピット作業で出したものだった。それはイタリアGPで記録されたもので、タイムは2.9秒だった。

しかし、メルセデスGPはマレーシアGP、トルコGP、ドイツGP、中国GP、スペインGP、モナコGP、イギリスGP、ベルギーGPで最速ピット作業を行っており、シーズン全体で見ると、メルセデスGPのピット作業が最速だった。

これに続くのがレッドブル。バーレーンGP、オーストラリアGP、ハンガリーGP、イタリアGP、アブダビGPで最速だった。

このほか、フェラーリが3回、ザウバーが2回、マクラーレンが1回記録している。

メルセデスGPは今シーズン、完全に自動化された信号システムをピット作業に導入しており、「ロリポップ」と呼ばれる指示板を使った従来のシステムよりも、最大で0.5秒のタイム短縮を達成しているという。

またレッドブルは、昨冬にテストやトレーニングを繰り返した上でタイヤ交換の要員を決定し、心理テストを勝ち抜いた者にロリポップを持たせていた。

その一方、2010年に最もピットストップが遅かったのはロータス。5戦でピット作業が最も遅かった。4戦で最も遅いピット作業を記録したヒスパニア・レーシングとルノーがこれに続いている。

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