出席ドライバー:
フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、マーク・ウェバー(レッドブル)
記者会見:
Q: 選手権を争う皆さんにうかがいます。いかにして、このレースに臨みますか? 作戦を練ってくるのか、ただ勝ちに行くか、もしくは週末の流れに沿ってアプローチを変えるのでしょうか? ルイス、あなたの立場からすれば考える事はひとつではないですか?
ルイス・ハミルトン(以下、ハミルトン):失うものは何もないからね。僕より上位の人たちは、そうはいかない。だから、いつもどおり全速で走るよ。彼らは僕より全般的に速いマシンを手にしている。だからといって、僕らが勝ちを狙えないって事はないよね。当然ながら、このレースで僕には勝利しかない。だから、勝つつもりさ。
セバスチャン・ベッテル(以下、ベッテル):僕にとって、状況はルイスと少し似ているかな。話は単純だ。40年かそれより少し前、あるF1ドライバーは言ったよ。F1に作戦は存在しない、ただ全開で走るのみってね。過去数戦、僕のアプローチは変わっていない。少なくとも僕にとって今回のレースも変更なしだ。この長い週末にベストを尽くして、理想を言えば韓国GPにそっくりの状態状況を作り出したい。これが最後のレース、結果を待つだけだね。
Q: フェルナンド、あなたが最も優位に立っていますね。
フェルナンド・アロンソ(以下、アロンソ):金曜日は手探り状態だろうね。日曜日の決勝をどうするかは土曜日次第だ。アプローチは週末の流れで決まる。自分たちの競争力、あるいはポジションによって作戦は変わるだろう。
マーク・ウェバー(以下、ウェバー):フェルナンドと同じだね。週末がどう動くかだよ。それでも、フェルナンドが誰よりも有利な立場にいる。ただ、それも少しばかり狭まるんじゃないかな。そうなって欲しいよ。良い週末にしたい。
Q: このサーキットであなたのマシンの強みとは? どこでいちばん力を発揮しますか? ニコ、あなたにとって初めてのコースですよね?
ニコ・ヒュルケンベルグ(以下、ヒュルケンベルグ):そういう訳だから、質問の答えは分からないね。ブラジルの決勝では、上位の人たちと互角に戦うのはかなり難しいのが見え見えだった。あのペースにはついていけなかったよ。だからここでも奇跡には期待しない。常に8位から12位あたりを争うのがせいぜいだ。またポイントに結びついてくれれば万々歳だ。
Q: ルイス、このサーキットであなたのマシンが有利な点は?
ハミルトン:エンジンが良いね。ダウンフォースも比較的、良好だ。ストレートでは、まあまあ速いよ。上位の連中よりダウンフォースが少しばかり足らないかもしれない。だから、ストレートが勝負どころだね。このサーキットには、おつらえ向きのストレートがある。追い越しが不可能なんて事はないだろう。
ベッテル:僕らの強みはコーナーだ。でも、前の数戦でFダクトが威力を増してきている。どうなるかな。問題はないと思うけれど。
アロンソ:僕らにレッドブルのコーナリング・スピードはないと思う。マクラーレンの直線スピードも、僕らにないかも知れない。でも、それがだいたい僕らの今シーズンだったからね。直線で一番ではなく、コーナーでも一番ではないにしても、僕らは常にかなりの競争力を持つ。どんなサーキットにもうまく適応してみせるし、マシンのパフォーマンスについては割と自信があるよ。でも、今後の展開がどうなるかだね。
ウェバー:僕も同様だ。
携帯サイトでは、アブダビGP木曜日FIA記者会見を全文掲載中。F1トップニュースから11/12のニュースリストアブダビGP木曜日FIA記者会見その1~その3」をご覧ください。