ザウバーのチーム代表ペーター・ザウバーは、メキシコから大規模な出資を受けるとのうわさを否定しなかった。
今シーズンはスポンサーロゴの少ない真っ白なカラーリングで戦っているザウバーは、2011年シーズンへ向けた予算の確保に全力で取り組んでいる。
しかしF1のパドックでは、メキシコの大富豪カルロス・スリムがザウバーと交渉しているとうわさされていた。スリムが所有するテレメックス社は、すでにGP2ドライバーのセルヒオ・ペレスをサポートしている。
また、ザウバーはすでに、メキシコ出身で10代のGP3ドライバー、エステバン・グティエレスを契約下においている。
スリムがザウバーチームに出資する可能性について質問されたザウバーは、F1の公式ウェブサイトで次のように答えた。
「トップチームにも匹敵する素晴らしいインフラがあるので、大きな可能性を秘めたチームであり、非常に魅力的なチームでもある」
「われわれがトップチームに対抗できていないのは、経済的な状況と、スタッフ数の問題だ。だが、条件はそろっている」
その一方でザウバーは、うわさにはコメントをしないとも語っている。
さらにザウバーは、グティエレスもスリムと密接な関係があることを明かし、次のように加えた。
「カルロス・スリムが、ほかのチームよりも、私たちのチームのホスピタリティにいることが少し多いのは、それが理由だ。だが、カルロス・スリムがどのチームでも歓迎されるゲストであることは間違いない」