ヨーロッパGPで問題視されたF1のセーフティカールールが変更された。
前戦ヨーロッパGPでセーフティカーが出動した際、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)がセーフティカーを抜き、ドライブスルーのペナルティーを受けた。その一方、ハミルトンのすぐ後ろを走っていたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、セーフティカーを抜かず、結局は大きくポジションを落とすことになった。
最終的にアロンソが8位になった一方、ペナルティーを受けながらもハミルトンが2位でレースを終えたことにより、フェラーリは激怒。スチュワードや統括団体FIA(国際自動車連盟)を非難しながら、ルール変更の必要性を訴えていた。
全チームとレースディレクターであるチャーリー・ホワイティングが出席して、イギリスGPが行われるシルバーストンで開かれた会議では、セーフティカー出動時にピットレーンを“閉鎖”状態にすることも提案された。
しかし、このアイデアは採用されず、セーフティカーにつかまっていないドライバーも、セーフティカーと同じスピードで走行することが義務付けられるようになった。
これまで、セーフティカーの後ろについていないドライバーは、通常走行時の120%以内で走ることが指示されていたのみだった。