ヒスパニア・レーシング(HRT)のリザーブドライバーとして、スペインGPのフリー走行1回目に出走していたクリスチャン・クリエンが、今後も数戦で金曜のフリー走行に出走すると認めた。
HRTはブルーノ・セナとカルン・チャンドックという2人のルーキーをレースドライバーとして採用したが、ドライバーの評価やクルマの開発を進めるため、F1経験が豊富なクリエンとテスト兼リザーブドライバー契約を結んだ。
公式セッション参加に必要なスーパーライセンスを取得したのが、セッション開始のわずか10分前だったクリエンだが、HRTから報酬を受け取ることになるのか、それともスポンサーからの支援を得ているのか明かすことはなった。
「契約は今シーズンのものだよ。何度か金曜日に走ることになるけど、何回走るのか、どのレースで走るのか決まっていない」とクリエンは『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』へ語る。
クリエンがフリー走行で走ることについてセナは、レースドライバーがすべてのフリー走行に出走するべきだと語っていたが、クリエンとの関係が悪化したことは否定している。
「去年のル・マンシリーズで、お互いのことは知っているし、問題はないよ。もし経験豊富な彼が貢献してくれるのなら、チームにとってはいいことだよ。今の僕たちは、とにかく手助けが必要な状態だからね」とセナはコメントした。