ロータスのチーフテクニカルオフィサーであるマイク・ガスコインは、隊列の後方で新規の3チームは、数百万ドルを争って戦っていると語った。
開幕戦バーレーンGPでは、ヤルノ・トゥルーリ(ロータス)が終盤にスロー走行したものの、新規チームの中でロータスだけが2台とも完走することに成功している。
2010年のF1には12チームが参戦しているが、コンコルド協定で規定されている財政的な恩恵を受けられるのはコンストラクターズ選手権10位まで。つまり、新規3チームの中で1チームだけがこの権利を手にすることができるのだ。
「これからの3レースでは、フィニッシュすることだけが重要になる」とガスコインは『Formule 1 Race Report(フォーミュラ1レース・レポート)』へ語り、さらに続けた。
「今のところは信頼性に集中している。ポイント獲得は非現実的だが、コンストラクターズ選手権10位が目標だ。11位や12位、13位に1回入ることが、最終的には数百万ドルもの価値になる可能性もある」
またロータスは、F1で最もオープンなチームという評判を獲得しつつある。バーレーンGPの週末中にガスコインが発信していたライブ情報には、驚いた関係者もいるほどだ。
バーレーンGPのレース中、ガスコインの携帯電話からTwitterに、トゥルーリのピットストップを予告する投稿があったことについて、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は次のように驚きの反応を見せた。
「マクラーレンやフェラーリがこんなことをすると想像できるか?」
『Formule 1 Race Report(フォーミュラ1レース・レポート)』誌のリポーターも、セッション中にロータスのガレージ内で時間を過ごせたことに驚いている。
こういった驚きの声に対し、ガスコインは次のように答えている。
「自分たちのやっていることについてオープンで、透明性を持っていたいんだ。いけないことか?」
「トニー・フェルナンデス(ロータス/チーム代表)も、これについては大いに賛成してくれている。なので、われわれは今起きていることを隠したりせずに、みんなへ伝えようとしているんだよ」
「これを自分たちの特徴にしたいと思っている」