ヒスパニア・レーシング(HRT)が、トヨタがF1参戦の本部にしていたケルンのファクトリーと、トヨタが2010年に向けて開発していたF1マシンの獲得に興味を示しているようだ。
スペインのスポーツ紙『Marca(マルカ)』は、HRTのチームオーナーであるホセ・ラモン・カラバンテがすでに、2回ケルンを訪れたと報じている。また、『Italiaracing(イタリアレーシング)』は、HRTがトヨタの2010年型車TF110にも興味を示していると報じた。
HRTは先日、今季シャシーの供給を受けたダラーラとの提携解消を正式に発表したばかり。
しかしHRTは当初、チームのスポンサーでもあるムルシア地方に長期的な本部を置くことを計画していたため、ケルンの施設獲得はこの計画に反することになる。
そのため、HRTは27日(木)にチームの新役員体制を発表したものの、カラバンテがチーム売却を検討しているとの憶測も出てきている。
「これは、チームがいかに力強く、長続きし、競争力の高いF1チームに成長しようと日々努力しているか示すものだ」とHRTの声明には書かれていた。