ネルソン・ピケJr.、クラッシュゲートを謝罪

2010年12月16日(木)
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元ルノーのネルソン・ピケJr.が、2008年のF1シンガポールGPでセーフティカーを導入させるため、故意にクラッシュしたことを謝罪した。

2008年のシンガポールGPでは、当時ルノーに所属していたピケJr.がレース中にクラッシュ。これによってセーフティカーが導入され、当時のチームメートであるフェルナンド・アロンソ(現フェラーリ)の優勝を助ける形になっていた。

しかし、2009年にルノーのシートを失うと、ピケJr.はF1の統括団体FIA(国際自動車連盟)に対し、2008年のシンガポールで、チーム首脳陣からの指示を受けて故意にクラッシュしたと告白した。

「クラッシュゲート」と呼ばれたこの事件により、ルノーではチーム首脳陣が離脱、スポンサーも失うなど、その影響は大きなものだった。また、2年間の執行猶予付きで、ルノーにはF1参戦資格はく奪の処分も下された。一方のピケJr.は、免責を受けて証言を行っていたため、FIAからは何の処分も受けていない。

ルノーは当初、ピケJr.と父ネルソン・ピケがうそをつき、脅迫したとしていたが、最近になってピケ親子へ謝罪し、賠償金を支払うことに同意した。

『Globo Esporte(グローボ・エスポルチ)』は、クラッシュゲートについてこう語るピケJr.のコメントを掲載している。

「とても残念な出来事だったけど、もう終わったよ」

「僕は過ちを犯したし、未熟だった。謝罪するよ」

「きちんと準備ができていないまま国際的なスポーツに登場した、多くの若い選手に起きていることなんだ」

「こういったことが2度と起きないと約束する。2度目のチャンスを与えられて、キャリアを再開させているんだ。僕にはその資格があると思う。僕は、自分が勝てるドライバーであることを、すでに証明している」

ピケJr.は現在、アメリカに活動の場を移しており、2011年にはNASCARのトラックシリーズにフル参戦する予定だ。

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