モータースポーツ界からの無期限の追放処分撤回に成功したフラビオ・ブリアトーレ(元ルノー/マネジングディレクター)が、今度はネルソン・ピケJr.を訴えるつもりだと語った。
2008年のシンガポールGPでピケJr.に対し、故意にクラッシュすることを指示したとされる“クラッシュゲート”について、ブリアトーレは一貫して関与を否定してきた。
そして5日(火)パリの大審裁判所は、ブリアトーレをモータースポーツから追放するとしたFIA(国際自動車連盟)の裁定に、「違法性」があったとの判決を下した。
今度はピケJr.に対する訴訟を起こすのか『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙に質問されたブリアトーレは6日(水)、こう答えている。
「その可能性は非常に高い。私は味わった苦痛を決して忘れない」
大審裁判所での判決が出た5日には、FIAに控訴の選択肢がなくなるまで、ブリアトーレとパット・シモンズ(元ルノー/エンジニアリング責任者)の追放処分は有効だとFIAが発表している。
だが、ブリアトーレは「これまで通り」F1ドライバーのマネジメント業務を続けると語った。
そしてブリアトーレは、自身との関係を終わらせたヘイキ・コバライネン(ロータス)やルーカス・ディ・グラッシ(ヴァージン)に対しても訴訟を起こす可能性があると警告した。
「ヘイキ・コバライネンとルーカス・ディ・グラッシを除き、ほかのドライバーとの関係は変わっていない」
「われわれとの契約に違反した者たちに対し、法的な行動を取れるのか、弁護士と状況を見極めていくことになる」とブリアトーレは加えている。
コバライネンとディ・グラッシのほかに、ブリアトーレはマーク・ウェバー(レッドブル)やフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)などのマネジメントを担当していた。