母国フランスとF1のかかわりが薄れていることを嘆いていたアラン・プロストだが、2011年からは単なるエンジンサプライヤーになるというルノーの決断を支持した。
2011年のF1にも、ロータス・ルノーGPというチームが参戦予定だが、フランスの自動車会社ルノーはすでにチーム株式をすべて手放している。その代わりにルノーは、ルノー・スポールF1を設立し、ロータス・ルノーGP、チーム・ロータス、レッドブルのエンジンサプライヤーという形でF1にとどまることとなった。
「チームのオーナーは、同時に多くのことを処理しなければならず、少し難しいものだ」と自身の名を冠したF1チームを保有していたこともあるプロストは、『autohebdo.fr』へコメントしている。
さらにプロストは、成績不振も自動車会社にとってはマイナス要素になると語る。
「エンジン(供給)だけであれば、責任をシャシーにも負わせることができる。特に、F1のパフォーマンスにおいては、シャシーの方がより重要なわけだからね」
「車体部門とエンジン部門の間では、常にちょっとした戦いがあるものだ。だが、シャシーとエンジン両方をやっていると、負けたときにより厳しい状況になる」
2013年にF1エンジンが1.6リッターの4気筒ターボエンジンに移行してからも、ルノーはF1にとどまるとみられており、プロストも次のように話している。
「ルノーのような自動車メーカーにとって、これ(新規則)は大きなプラスになる」
「技術面で言えば、F1と市販車がより近くなる。エンジンのサイズが小さくなり、ターボ付きになるわけだ」
「ルノーにとっては、非常に前向きな要素だよ」