2009年のF2チャンピオンであるアンディ・ソウセックが、F1シートを得るにはスポンサーによる大きな支援が必要なF1の現状を嘆いている。
ソウセックは、2009年のF2チャンピオンになり、2010年はヴァージンのテストドライバーになった。しかし、走行の機会もないことから、シーズン中にヴァージンを離脱している。
2011年にもF1で自分の居場所を見つけることを目指しているソウセックだが、それが簡単ではないことを『AS』へ認めた。
「いくつかのチームと交渉しているよ。メインドライバーとしての交渉もあるし、サードドライバーとしての交渉もある」
「ドライバーには、以前からスポンサーやサポートが必要だったけど、現状は問題だよ」
「世界的に市場やスポンサー活動が縮小しているのに、政治的な支援を受けているドライバーや、国家からサポートされているドライバーもいる」
「それによって、(F1シートの)価格は“正常”じゃないものになっている。チーム側も、のどから手が出るほど資金を必要としているからね」
「F3やF2でチャンピオンになり、ウィリアムズでテストをして、GP2やスーパーリーグで走ってきた。でも、すでにF1にいるドライバーを見てみると、彼らはこれほどの結果を残していない」
「結局のところ、速さだけが重要なわけじゃないんだ」
しかし、ソウセックは望みを捨てておらず、次のように加えた。
「忍耐強く待たないとね。僕が言及した、(資金面で大きなサポートを得ている)4人か5人のドライバーは、資金力だけではなく、才能も証明しないといけないからね」
「彼らが先になったけど、チームはもっといい選択肢を探すはずだよ」
さらにソウセックは、「F1に向けて全力を尽くしているけど、ほかの選択肢もある」と話し、インディカーやDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)のチームとも交渉していることを明かした。