ウィリアムズの2011年ドライバー候補に、新たな名が浮上した。かつてSUPER AGURIでテストドライバーになり、他チームとの二重契約問題を引き起こしたギド・ヴァン・デル・ガルデだ。
ウィリアムズは15日(月)、現ドライバーであるルーベンス・バリチェロが来季も残留することを発表するのと同時に、バリチェロのチームメートだったニコ・ヒュルケンベルグがチームを離脱することも発表した。
ヒュルケンベルグの後任としては、GP2チャンピオンのパストール・マルドナードが有力視されている。マルドナードは、母国ベネズエラの国営石油企業PDVSAからの支援を受けており、ばく大な資金をチームへ持ち込むとみられる。
ヒュルケンベルグのマネジャーであるウィリー・ウェバーも、ウィリアムズはマルドナードと契約するだろうと語っていた。また、マルドナードは17日(水)にアブダビで行われる若手テストに、ウィリアムズから参加する。
しかし、ウィリアムズがヴァン・デル・ガルデを起用する可能性が急浮上してきた。
ヴァン・デル・ガルデのマネジャーは先月、複数のチームと交渉しており、2チームから「具体的なオファー」を受けたと語っていた。ヴァン・デル・ガルデの母国オランダでは、そのうちの1つはヴァージンだとも言われている。
また、ヴァン・デル・ガルデのマネジャーは、オランダのファッションブランド「マクレガー」の首脳であり、義理の父は大株主だという。
マクレガーはウィリアムズのスポンサーだが、2010年限りでウィリアムズへのサポートを終了する予定だった。しかし、オランダでは、ウィリアムズとマクレガーの契約が3年間延長されたと報じられている。
「今回の延長は、F1の未来、特にウィリアムズの未来にわれわれが信念を抱いていることを示すものだ」とギド・ヴァン・デル・ガルデのマネジャーは語った。