マーク・ウェバー(レッドブル)が、今季限りでF1を引退するとの憶測を否定した。
自身初のF1王座獲得を目指して最終戦アブダビGPに挑むウェバーだが、前戦ブラジルGP直前、レッドブル首脳陣は感情的にチームメートのセバスチャン・ベッテルへ肩入れしていると不満をぶちまけた。そのため、来年の契約を結んでいるものの、今シーズン限りでレッドブルを離脱し、F1からも引退する可能性があると報じられた。
しかし、ウェバーは引退の可能性を否定。『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へ次のように語っている。
「今でもレース前には胃がキリキリするよ。自分が負けるのかどうか気にならなくなったとしたら、それが潮時なんだと思う」
だがウェバーは、いずれ引退のときが来るとして、こう続けた。
「(引退について)少し慎重になっているんだ」
「(F1界の)全員が、F1を中心にした生活リズムになっているんだよ。月曜の朝に起きると、チームから送られてきたレースのデータを確認するため、コンピューターをチェックする」
「そしてレースエンジニアに電話するんだ。(引退したら)人生がまったく違う方向へ進むことになる」
「新しい経験になるんだよ。これまでの人生のほとんどを、レースだけに費やしてきた。まだそのときではないけど、(引退の)タイミングは絶対に間違えたくない」