レッドブル、チーム戦略でドライバーズ選手権制覇を目指す

ブラジルGPでコンストラクターズ選手権制覇を確定させたレッドブル。次は、数日後に開幕するアブダビGPでのドライバーズ選手権制覇を目指すことになる。

ブラジルGPでは、セバスチャン・ベッテル（レッドブル）がチームメートのマーク・ウェバーを従えて優勝。ベッテルよりもウェバーの方が選手権で上位にいるものの、ベッテルにもまだチャンピオンの可能性があること、そしてチームオーナーであるディートリッヒ・マテシッツの「スポーツ精神」を尊重した結果、レッドブルがチームプレーでウェバーをベッテルの前に出すことはなかった。

しかし、最終戦のアブダビGPでもベッテル優勝、ウェバー2位、アロンソ3位というブラジルGPと同じレース結果になった場合、アロンソがチャンピオンになる。だが、ウェバーが優勝し、ベッテルが2位、アロンソ3位になった場合、ウェバーが自身初のF1チャンピオンに輝く。

こういった状況を受け、レッドブルのモータースポーツコンサルタントであるヘルムート・マルコは、ドイツのテレビ『RTL』へ次のように語った。

「技術面、そして戦略面で、アブダビGPへどう取り組んでいくのか検討することになる」

「まずは（コンストラクターズ選手権制覇を）祝うよ。そして、アブダビでのドライバーズ選手権獲得を目標に、すべての力を注いでいく」

だが、ベッテルとウェバーがチーム戦略を拒否することも考えられる。

「その場合はドライバーらに対し、彼らがチームプレーヤーであることを思い出させる」とマルコは『Auto Motor und Sport（アウト・モートア・ウント・シュポルト）』へ語っている。

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