レッドブル、F1アブダビGPでついにチームオーダー?

2010年11月09日(火)
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レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーが、シーズン最終戦のアブダビGPで同チームのドライバーがレース中に順位を入れ替える可能性があることを示唆した。

ブラジルGPで優勝したのはセバスチャン・ベッテル(レッドブル)だった。しかし、もしベッテルではなくチームメートのマーク・ウェバーが優勝していた場合、選手権トップに立っているフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)とウェバーのポイント差はわずか1ポイントだったことになる。

だが、アブダビでもベッテルが優勝し、ウェバーが2位、そしてアロンソが3位になった場合、アロンソがチャンピオンに輝く。そのため、レッドブルがついに、チームプレーを使い、ベッテルがウェバーを前に出す可能性があると考えられる。

レッドブルはこれまで、2人のドライバーを自由に戦わせると言い続けてきたが、チームプレーについて質問されたホーナーは、直接的な返答を避けつつ、『Sky(スカイ)』テレビへ次のように答えた。

「選手権を獲得できるチャンスが残っているドライバーを邪魔するようなことは、今週末は間違った選択だっただろう」

ホーナーのこの表現を見る限り、もし順位を入れ替えることでウェバーがチャンピオンになれるような状況になった場合、ベッテルがウェバーに順位を譲る可能性があると思われる。

F1では、チームからの指示によって順位を入れ替えるオーダーが禁止されている。しかし実際には、間接的な表現を使った「チームプレー」は行われていた。

2010年シーズンも、ドイツGPでフェラーリが微妙な表現を使ってチームプレーを実施。しかし、統括団体FIA(国際自動車連盟)はこれをチームオーダーだと判断し、罰金を科したが、ポイントはく奪などのペナルティーはなかった。そのため、罰金さえ払えば、「お金でチームオーダーを買える」と非難されていた。

ホーナー自身も先日、アロンソがチャンピオンになった場合、「腹が立つだろうね。チームオーダーは禁止だという認識のもとで、われわれは戦っていたのだから」とチームオーダーを使ったフェラーリを批判していた。

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