レッドブルのセバスチャン・ベッテルは、アブダビGPで優勝。史上最年少のドライバーズ選手権制覇を達成した。
セバスチャン・ベッテル
「言葉がないよ。こんなときに何て言えばいいのか分からない。僕個人にとって、そして僕たち全員にとって、身体的にも精神的にも、信じられないほど厳しいシーズンだった。誰が何と言おうと、僕たちは常に自分たちのこと、チームのこと、そしてクルマのことを信頼してきた。僕も自分のことを信じていたし、今日はすべての面で特別な1日になったよ」
「今日の朝起きてから、何も考えないようにした。なるべく人と会わないようにして、自分のことに集中しようとしたんだ。僕にできることは、レース優勝を目指し全力を尽くすことだけだと分かっていたからね。今年、僕たちが選手権をリードしたのは1回だけだけど、最も重要なときにそれを達成できた」
「今日のクルマは最高だったよ。スタートはルイス(ハミルトン/マクラーレン)とかなり接近したし、第1スティントでは少しグレイニングも発生していた。でも、その後にクルマは安定したし、夢のようだったよ」
「実は、チェッカーフラッグを受けるまで何も知らなかったんだ。不思議に思ったよ。最後の10周は、僕のエンジニアが、最後までクルマを走らせるためにアドバイスを伝えてきた。“何で彼はあんなにナーバスになっているんだろう。きっと僕たちは、めちゃくちゃいいポジションにいるんだ!”って思ったんだ」
「ラインを通過すると、彼は静かに“いい調子だ。すべてのクルマがゴールするまで待たないといけない”と言っていた。レース中は、気を散らしたくなかったし、自分のことに集中したくて、スクリーンは見ていなかったから、”何を言っているんだろう”って思ったんだ」
「そしたらクリスチャン(ホーナー/チーム代表)が無線で叫んだ。僕たちがワールドチャンピオンだってね」
「たくさんの人にお礼を言わなきゃいけない。まずはチームのみんな。サーキットにいる全員、そしてミルトンキーンズ(本拠地)にいる全員。彼らは必死になって働いていたし、彼らも先週と同じようにこの瞬間を満喫してくれると思うよ」
「そしてオーストリアにいるみんな。初めから僕たちのことを支援してくれたんだ。レッドブルとの信じられない冒険だった。シーズン中にはアップダウンがあったけど、今こうしてチャンピオンになったことが信じられない。カートのころから知っているみんな、そして故郷のヘッペンハイムにいるみんな、今知っているみんな。みんな本当にありがとう」