セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、2010年のF1チャンピオンになるには若すぎる、幼すぎるという。
そう語るのは、71歳になるジャッキー・スチュワート。スチュワートは3度の王座のうち、1969年、30歳にして自身初のタイトルを獲得している。
今年、23歳のベッテルに王座獲得のチャンスがあるかたずねられると、スチュワートは『Auto Motor und Sport(アウト・モトーア・ウント・シュポルト)』紙に、「ワールドチャンピオンには若すぎるよ」と答えている。
さらに、スチュワートは「ワールドチャンピオンになる時間は十分にあるし、ベッテルはチャンピオンになるだろう。だが、今年のタイトルを取れないことで、2011年、さらに強くなると思う」と述べ、次のように続けた。
「私は自分が23のころなんて覚えてもいない。そんな年ごろは王座獲得には幼すぎる」
「私がタイトルを初めて取ったのは30歳で、最後にチャンピオンになったのが34歳の時だった。34歳の時の方がよりすばらしいチャンピオンだったと自信を持って言えるね」
こう語るスチュワートはレッドブルに、2010年の残り2戦を戦略的に戦うようアドバイスを送っている。
「こういう状況でチーム代表としては、コンストラクターズ選手権はすでにものにしていると言える。もし、ドライバーズ選手権というボーナスが欲しければ、ウェバー(マーク・ウェバー)にかけるよ」とスチュワートは加えた。