2010年F1第18戦ブラジルGPが11月6日(土)、インテルラゴス・サーキット(1周/4.309km)で2日目を迎え、現地時間14時(日本時間25時)からQ1、Q2、Q3、3つのセッションでなる公式予選が行われ、ニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)がポールポジションを獲得した。
セッション開始時の天候は曇り、気温19℃、路面温度は24℃。予選Q1は20分間で戦われ、18位から24位のドライバーがここで予選を終える。セッション開始時に雨は降っていないものの、路面はぬれているという状態。また、セッション開始の数分後から雨が降り始めると予想されていることから、セッション開始直後に全車がコースインした。
全24台がコースインしているが、インテルラゴスは全長の短いコースであることから、各車の間隔が狭くなっており、前を走るクルマに邪魔されることなく、自分のペースで走るのが難しくなっている。各車とも長くコース上にとどまっているため、目まぐるしく順位が入れ替わった。
セッションの半分が経過した段階では、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がトップ。新規チームの6台とエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)が脱落するポジションにいる。その後、スーティルはタイムを更新して順位を上げたものの、チームメートのビタントニオ・リウッツィにタイムを塗りかえられ、結局はQ1で脱落となった。また、小林可夢偉(ザウバー)はこのセッションの5番手となった。
Q1で予選を終えた18位から24位は以下のとおり。
18位エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、19位ティモ・グロック(ヴァージン)、20位ヤルノ・トゥルーリ(ロータス)、21位ヘイキ・コバライネン(ロータス)、22位ルーカス・ディ・グラッシ(ヴァージン)、23位クリスチャン・クリエン(ヒスパニア・レーシング)、24位ブルーノ・セナ(ヒスパニア・レーシング)。
Q1のトップ5は、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、マーク・ウェバー(レッドブル)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ロバート・クビサ(ルノー)、小林可夢偉(ザウバー)だった。
予選Q2は15分間で戦われ、11位から17位のドライバーがここで予選を終える。このセッションでも開始直後から全車がコースイン。長くコース上にとどまりながら、周回を重ねた。セッション終盤になると、一部には路面が乾き始めている部分もあったが、全車がインターミディエイトタイヤのまま走り続けた。
ジェンソン・バトン(マクラーレン)やニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)はなかなか上位に入れずに苦戦。このセッションで脱落することとなった。また、可夢偉もチームメートのニック・ハイドフェルドとともに、ここで脱落している。
Q2で予選を終えた11位から17位は以下のとおり。
11位ジェンソン・バトン(マクラーレン)、12位小林可夢偉(ザウバー)、13位ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、14位ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、15位セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)、16位ニック・ハイドフェルド(ザウバー)、17位ビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)。
Q2のトップ5は、マーク・ウェバー(レッドブル)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ロバート・クビサ(ルノー)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)だった。
予選Q3は10分間で戦われ、ここでポールポジションが決定する。まずは全車がインターミディエイトでタイムを計測。しかし、コース上は路面の乾いている部分が増えており、各車ともピットへ戻り、ドライタイヤに交換した。
残り約1分になったところでニコ・ヒュルケンベルグがトップタイムを更新。しかしその直後、ハミルトンがヒュルケンベルグのタイムを上回った。アロンソもトップタイムを更新したものの、ヒュルケンベルグが再びタイムを更新してトップに立つ。
その後、最後のラップで自身のタイムを更新するドライバーは多いものの、誰もヒュルケンベルグのタイムには届かず。ヒュルケンベルグが自身初のポールポジションを獲得。2番手になったベッテルに対し、約1秒の大差をつけてのポール獲得だった。
Q3の結果は以下のとおり。
1位ニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)、2位セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、3位マーク・ウェバー(レッドブル)、4位ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、5位フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、6位ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、7位ロバート・クビサ(ルノー)、8位ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、9位フェリペ・マッサ(フェラーリ)、10位ビタリー・ペトロフ(ルノー)。