レッドブル、ドライバー間に残る緊張関係

2010年10月15日(金)
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トルコGPでのチームメート同士によるクラッシュ以降、レッドブルのドライバーの関係には大きな注目が集まっていたが、今も2人のドライバー間には緊張関係が残っているようだ。

現在、選手権トップに立っているのはマーク・ウェバー(レッドブル)。しかし、チームメートのセバスチャン・ベッテルが2位につけており、2人とも2010年のF1チャンピオン有力候補になっている。

トルコGPでの同士討ち後、レッドブルはウェバーとベッテルが和解したことをアピールしていたものの、この2人の間に緊張関係が残っていることは明白だ。

日本GPでベッテルが優勝した際には、恒例となっているチームの集合写真を撮影する前に、ウェバーがヘリコプターで東京へ向かってしまった。そのため、レッドブルの集合写真には、ウェバーの等身大パネルが写っている。

また、ウェバーは日本GP決勝の最終ラップでファステストラップを記録。これにより、ベッテルがポールポジション、レース優勝、ファステストラップという「完全レース」を達成することはできなくなった。

ウェバーが最終ラップでファステストラップを記録したのは、ベッテルとの心理戦の一部だとみられている。『BBC』のコメンテーターであるマーティン・ブランドルは、レッドブルの首脳陣にとっては「大きな悩みの種」になっただろうと解説した。

ウェバーは日本GPを2番手からスタートしたものの、スタート直後にロバート・クビサ(ルノー)がウェバーを抜いていた。これには安心したとベッテルも認めている。

「マークやチームがどうっていうわけじゃないけど、僕としては楽になったからね」

ベッテルはこう話しているものの、その数周後にクビサは、ホイールが脱落したためにレースをリタイアしていた。

「(クビサのリタイアは)もちろん、チームにとってはいいことだった。でも、僕自身の選手権を考えると、彼が2位にとどまることに何も不満はなかったよ」とベッテルは述べた。

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