レッドブルのフロントウイングが大きくたわむ問題が、日本GPで再び指摘されていた。
マクラーレンなどは、圧倒的な速さを見せていたレッドブルの空力パーツが走行時に大きくたわんでいると訴えた。これを受け、パーツの柔軟性に関する検査基準が厳しくなり、問題となったレッドブルのフロントウイングも以前ほどたわまなくなったように見えた。
しかし、鈴鹿サーキットで行われた日本GPでレッドブルは、再び圧倒的な強さを見せた。そして、レッドブルのフロントウイングが路面すれすれにまで下がっていることを証明する映像や画像も確認されている。
そこで、『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンタック)』の記者は、統括団体FIA(国際自動車連盟)が検査を行うガレージへ向かった。この記者は、レッドブルのクルマが検査される様子を見ていたという。
検査台で持ち上げられたレッドブルのフロントウイングには、100kgの重りが置かれたとのことだ。以前は50kgの重りで検査が行われたが、検査基準が厳しくなったことで2倍となる100kgの重りが使われることになった。
この検査にレッドブルは合格したものの、高速走行時のダウンフォースを加えた場合には、レッドブルのフロントウイングが検査基準を上回るほどたわむと指摘する意見もある。
これに対しFIAの技術委員ジョー・バウアーは、「その(テストをする)ためには、サーキットごとに風洞を作らなきゃいけないな!」と語った。