鈴鹿サーキットで行われている日本GPのフリー走行1回目でルイス・ハミルトン(マクラーレン)がクラッシュしたことを受け、イギリスにあるマクラーレン本拠地から、急きょチームスタッフが鈴鹿へ向かった。
このスタッフの任務は、ルールによりセッティングの変更ができなくなる予選開始までに鈴鹿へ到着し、ハミルトンのクルマに装着する新型ウイングを届けることだ。
ハミルトンは、フリー走行中のクラッシュで新型ウイングを壊していたが、このウイングのスペアは用意されていなかった。フリー走行の2回で、残り9分でハミルトンがコースインしたころ、ハミルトンが壊した新型ウイングの翼端版を携えたチームスタッフが、マクラーレン本拠地を出発していた。
「新しい翼端版があれば、ウイングを直せる」とマクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へ語っている。
マクラーレンのメカニックは、クラッシュしたハミルトンのクルマを応急処置で修復していたものの、シャシーにも損傷があったため、完全に新しいクルマを組み上げることになった。マクラーレンのメカニックにとっては、長い夜になることは避けられない。