2010年F1第16戦日本GPが10月9日(土)、鈴鹿サーキット(1周/ 5.807km、10月10日決勝53周/307.471km)で2日目を迎え、11時から60分間、プラクティス3回目が行われ、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)がトップになった。
前日に行われたフリー走行では、レッドブルが他を寄せ付けない速さを見せた。2回行われたセッションの両方で、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップ、チームメートのマーク・ウェバーが2番手になっていた。
セッション開始時の天候は雨、気温20℃、路面温度も20℃。事前の予報どおり、強い雨が降る中でセッション開始となった。路面に水の量が多いことから、インストレーションラップを終えるとほぼ全車がガレージにとどまった。
結局、タイムを計測したのは2人のみで、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)がトップになった。アルグエルスアリのタイムは、1分55秒902だった。
2位から5位までの結果は次のとおり。
2位ティモ・グロック(ヴァージン)2分07秒497、3位ルーカス・ディ・グラッシ(ヴァージン)タイムなし、4位山本左近(ヒスパニア・レーシング)タイムなし、5位ブルーノ・セナ(ヒスパニア・レーシング)タイムなし。
小林可夢偉(ザウバー)もタイムは記録せず、11番手になった。
【セッションレポート】
事前に予報されていたとおり、この日の走行は強い雨の中で始まった。路面には水の量が多い状態のため、インストレーションラップを終えると、ほとんどのドライバーがガレージにとどまった。
開始約15分の段階で、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)を除く全車がインストレーションラップを終える。ハミルトンは前日のフリー走行でクラッシュし、モノコックにも損傷があったため、マクラーレンは夜の間にハミルトン車を新しく組みなおしている。
コースインしたドライバーは、チーム無線でアクアプレーニング現象(路面に水が多く、タイヤがグリップせず、クルマをコントロールできなくなる現象)がいたるところで発生し、とても走れる状況ではないと報告している。
開始約25分でハミルトンがようやくコースイン。その後、開始約30分でハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)がこの日1人目となるタイム計測を行った。アルグエルスアリのタイムは1分58秒台。同じタイミングでタイム計測を行ったティモ・グロック(ヴァージン)は2分7秒台のタイムを記録した。前日のフリー走行でベッテルが記録したトップタイムは、1分31秒台だった。
路面のコンディションが悪いため、アルグエルスアリとグロックがガレージへ戻ると、誰もコースには入らず、ガレージから様子を見守っていた。
残り約15分で、コースの状況を確認するためにセバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)がコースインしたものの、かなりのスロー走行をしているにもかかわらず、スピンしてしまう状態だった。その後、ロバート・クビサ(ルノー)もコースインしたが、こちらもスロー走行で1周を回ってきた。
残り約5分でハミルトンがコースイン。前日にクラッシュしているハミルトンだけに、ほかのドライバー以上に慎重に走っていた。
結局、アルグエルスアリとグロックのみがタイム計測を行ってセッションは終了した。
ドライバーやチーム側からは、予選の延期や中止を求める意見が出そうなほどのコンディションだった。午後の予選が予定通りに行われない可能性も出てきたと言える。
日本GP公式予選は、このあと14時から予定されている。
1 J.アルグエルスアリ トロ・ロッソ 1’55″902
2 T.グロック ヴァージン 2’07″497
3 L.ディ・グラッシ ヴァージン 0’00.000
4 山本左近 HRTF1 0’00.000
5 B.セナ HRTF1 0’00.000
6 S.ブエミ トロ・ロッソ 0’00.000
7 N.ハイドフェルド BMWザウバー 0’00.000
8 F.マッサ フェラーリ 0’00.000
9 N.ヒュルケンベルグ ウィリアムズ 0’00.000
10 R.バリチェロ ウィリアムズ 0’00.000
11 小林可夢偉 BMWザウバー 0’00.000
12 H.コバライネン ロータス 0’00.000
13 N.ロズベルグ メルセデスGP 0’00.000
14 V.リウッツィ フォース・インディア 0’00.000
15 M.ウェバー レッドブル 0’00.000
16 M.シューマッハ メルセデスGP 0’00.000
17 F.アロンソ フェラーリ 0’00.000
18 V.ペトロフ ルノー 0’00.000
19 J.バトン マクラーレン 0’00.000
20 J.トゥルーリ ロータス 0’00.000
21 S.ベッテル レッドブル 0’00.000
22 A.スーティル フォース・インディア 0’00.000
23 R.クビサ ルノー 0’00.000
24 L.ハミルトン マクラーレン 0’00.000