フェリペ・マッサ(フェラーリ)が、2011年以降もチームメートであるフェルナンド・アロンソのサポート役に甘んじるつもりはないと語った。
2010年シーズンの開幕時、マッサとアロンソは対等の立場を与えられていたものの、マッサはアロンソよりも苦戦。そしてドイツGP、フェラーリはマッサに対しアロンソへ優勝を譲るよう指示した。これ以降、マッサがアロンソのタイトル獲得をサポートすることが明確になった。
「僕がフェラーリで第2のルーベンス・バリチェロになることは絶対にない」とマッサは『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』へ語った。
バリチェロはフェラーリ在籍時、当時のチームメートだったミハエル・シューマッハ(現メルセデスGP)の明確なサポート役として走っていた。また、当時はチームオーダーが禁止されていなかったこともあり、最終ラップの最終コーナーを抜けた後にシューマッハを前に出すという、非常にあからさまな形で優勝を譲ったこともある。
「そんなことになれば、僕は走ることをやめる」
「2位になるためにレースなんてしない」とマッサは加えた。
マッサは現在のような状況になった原因について、タイヤとの相性が悪かったことが大きいと語る。
「フェルナンドが素晴らしいのは間違いない。でも、(シューマッハやキミ・ライコネンといった)これまでの僕のチームメートよりいいわけじゃない」
「ただ、僕がいつもほど良くなかっただけなんだ」
「僕はタイヤに大きな問題を抱えていた。僕のドライビングスタイルとだと、ソフト側のタイヤですら、硬すぎたんだ。僕と同じ問題を抱えたドライバーは多いはずだよ」
「マイケル(シューマッハ)は走り方を忘れていないと思うよ」
だがマッサは、2010年シーズン残りの4戦での役割について、次のように話している。
「もし僕がほかのドライバーよりも前で、フェルナンドの後ろという場所を走っていたとしたら、彼のライバルからポイントを奪えることになる。もちろんこれは、フェルナンドにとってプラスになることだよ」
「僕はそれを狙っていく」