ピレリの2011年シーズン向けF1タイヤは現時点で、今年のタイヤサプライヤーであるブリヂストンに対して約1秒しか後れをとっていないようだ。
来年からブリヂストンに代わってタイヤを供給するイタリア企業のピレリは現在、トヨタの2009年型F1マシンで走行テストを行っている。
先日ニック・ハイドフェルド(現ザウバー・前ピレリ/タイヤテストドライバー)が走行を担当し、イタリアGPの開催地でもあるモンツァで行われたテストでは、2週間前にイタリアGPで記録されたタイムよりも約3秒遅いタイムが記録されていた模様だ。
「今のところ、とても勇気付けられる結果が出ている」
「すでに4,000キロ以上を走っており、とてもいい結果が出ている」
「今年のクルマほど進化していない2009年仕様車を用いていることを考えれば、今のタイヤとの差はわずか一秒程度と言えるだろう」とのピレリ社長フランチェスコ・ゴリの言葉を『motorline.cc』が伝えた。
ピレリのタイヤテストドライバーをロメ・グロジャンとペドロ・デ・ラ・ロサに任せ、自身はザウバーからレースに復帰したハイドフェルドはシンガポールで「来年使われるのはいいタイヤだ、と僕は考えている」と話し、こう続けた。
「今までのところ信頼性もあるし、技術的な問題なども出てきていない。グリップレベルも妥当な域に達しているから、前向きに考えていいはずだ」