強化された空力パーツの検査基準によって、レッドブルの圧倒的な速さが失われたのか、まだ答えは出ていない。
ベルギーGPとイタリアGPでは、レッドブルが圧倒的な速さを見せつけることはなかった。レッドブルはその原因について、長いストレートのあるこの2レースが、レッドブルの2010年型車RB6の特性に合わなかっただけだと説明している。
しかし、ベルギーGPからはフロントウイングの検査基準が、そしてイタリアGPからはフロアの検査基準が強化され、以前のようにウイングなどを大きくたわませることができなくなった。これがレッドブルに大きく影響したという意見もある。
実際、イタリアGPでは10日(金)のフリー走行開始直前にレッドブルが修正を行っていたと『Sportwoche(シュポルトヴォッヘ)』は報じた。そのフリー走行でレッドブルは、リアウイング周辺に蛍光塗料を塗り、何度も空力面の確認を行っていた。
レッドブルのモータースポーツ責任者ヘルムート・マルコは、「われわれに対する非難のようになっていた。だが、結果は出している」と語った。
また、レッドブルの別の関係者も、厳しくなった検査基準の影響はないと語っているようだ。
しかし、レッドブルとタイトルを争っているマクラーレンのジェンソン・バトンは、「レッドブルは何も影響はないと言っているけど、僕は期待しているよ」とコメントした。
さらに、『BBC』のコメンテーターであるマーティン・ブランドルは、「レッドブルはシンガポールで圧倒的なペースを取り戻すと豪語している。お手並み拝見といこうじゃないか」と話している。