2010年イタリアGP金曜日FIA記者会見

2010年09月11日(土)
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出席者:アルド・コスタ(フェラーリ/テクニカルディレクター)、ジェームス・キー(ザウバー/テクニカルディレクター)、パディ・ロウ(マクラーレン/エンジニアリングディレクター)、サム・マイケル(ウィリアムズ/テクニカルディレクター)、エイドリアン・ニューイ(レッドブル/チーフテクニカルオフィサー)

Q:皆さんに質問です。モンツァ仕様のクルマについてお聞かせください。何を変更しましたか? Fダクトを使っているチームは、Fダクトを搭載しますか?

サム・マイケル(以下、マイケル):われわれのモンツァ仕様は、実際にモンツァでしか使わない。単なる1レースにすぎないので特に大きな作業をしたということはない。1戦だけではなく、5戦に効果が表れるので、次のレースに多くの力を注いでいる。

マイケル:ウイングの作業を見てもらえば分かると思うが、われわれはFダクトを使っている。Fダクトを使うという決断は簡単に下せたし、パッケージのほかの部分は、至って標準的なものなので、フロントとリアのウイングレベルをこのコースに合わせただけだ。それがわれわれのモンツァ仕様だ。

ジェームス・キー(以下、キー):サムと似たようなものだ。ここはほかにないコースなので、モンツァ限定のパッケージになる。フロントウイングをサーキットに合わせ、Fダクトを搭載したリアウイングも同じだ。どちらにするか選ぶことはできたが、サムも言っていたように、あるなら使う方がいいと思う。今日、評価してみたが、うまく機能しているようなので満足している。

パディ・ロウ(以下、ロウ):今年は2つの新しい要素が加わっている。以前よりも燃料搭載量かなり増加したことと、Fダクトだ。今日のわれわれがいろいろな組み合わせを試していたことは分かっただろうし、結論は今夜出す。

Q:もう一点、皆さんへの質問です。フレキシブルウイングの新検査には満足されていますか? もしくは、クルマのフロアへ、より注目するべきだと思われますか? ノーズやフロアの動く量についても注目すべきでしょうか?

マイケル:フロアの新検査は、非常に踏み込んだものだと思う。100mmの荷重検査によって、縁石を乗り越える際、非常にたわみやすいフロアのビブ(前方部分)やフロントエッジになっていた場合、モンツァ以降は使えなくなる。

マイケル:フロントウイングの負荷検査については、われわれとしては、一定に変化するのかというテストに過ぎないので、特に変化はない。(音声が途切れる)が最良だと判断されれば、ほかにもやれることがあるかもしれない。私の見解としては、フロアはとても頑丈になったと思う。

Q:それについては満足されていますか?

マイケル:満足している。

エイドリアン・ニューイ(以下、ニューイ):みんなと同じだ。われわれにはFダクトがある。ここには特別仕様のリアウイングを持ち込んだ。フロントウイングは、少し小さくなっている。通常のものを改良した。

アルド・コスタ(以下、コスタ):ほかのチームと大きく異なる点はない。Fダクトについては、リアで2種類のものをテストした。フロントウイングは、ここに向けて開発したもので、ボディワークも変更したが、ほかにはない。

Q:ジェームスはいかがですか?

キー:これについても、似たような状況だ。われわれとしては、フロントウイングが問題になったことは一度もない。サムが言ったように、これは一定に変化するかというテストだ。うちのウイングを調べてみたが、問題はなかったので、影響はない。

キー:フロアについては水平荷重のテストで厳しくなっている。100%ルールに合致しているようにするため、少し作業が必要だった。しかし影響はない。剛性が高くなっており、全員が確実に同じレベルであるようにするのは正しいことだと言えるだろう。だが、われわれとしては問題ない。満足しているし、検査に合格して満足だ。

ロウ:基本的なこととして、レギュレーションや取り締まり方が明確になるのはいいことだと思う。変更には満足だ。新テストに対応するため、クルマを変更しなければならなかったが、テストについては満足している。

Q:フロアについては?

ロウ:今のコメントはフロアについてだよ。ウイングはわれわれに関係のないことなんでね。

Q:エイドリアン、いかがでしょう?

ニューイ:レギュレーションの明確化は問題ないと思っていたが、変更するような流れがあっても、全員にとって同じことなので、特に問題ではない。フロアは今回の新テストに合わせてねじれ剛性を少し高めるため、フロント部分で変更の必要があった。

ニューイ:それによって大きな影響があるとは思っていない。フロントウイングはスパ(ベルギーGP)から導入されたが、さっきも言われたように、一定性の検査なので、特に変更や修正の必要はなかった。われわれのウイングはリニアなので問題はない。

コスタ:私としては、今回のゴタゴタの前からはっきりしていたことだ。こんな騒ぎになった理由が分からない。今まで聞いたコメントとは異なる意見を持っている。

コスタ:基準がノーズからではなく、レファレンス・プレーン(パーツの高さなどを規定する際に基準になる面)を基準にすることになったので、フロントウイングのテストは少し厳しくなったとも言える。

コスタ:フロアの前部については、より厳しくなった。新テストで必要に迫られたので、フロアの前部を変更している。なぜこんな騒動になったのか理解できないが、変更されたテストには満足している。

ニューイ:私も同じ意見だ。アルドに同意するよ。なぜこんな騒動が起きたのか分からない。テストはこれまで何年も同じだったのに、突然この大騒ぎだ。だが、さっきも言ったように、誰にとっても同じことでもある。そうは言っても、なぜ突然この騒動が始まったのか理解できない。

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