F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)の前会長マックス・モズレーが、F1では禁止されているチームオーダーをドイツGPで発令したフェラーリは厳罰に値すると語った。
元フェラーリドライバーであるニキ・ラウダは先日、来月に行われる世界モータースポーツ評議会で、フェラーリには厳しい処分が科されると予想していたが、フェラーリ側はこれに激しく反論した。しかし今回、モズレーも『Welt am Sonntag(ヴェルト・アム・ゾンターク)』紙のインタビューで、ラウダと同様の予想をした。
ドイツGPで、フェラーリのフェリペ・マッサがチームメートのフェルナンド・アロンソにポジションを譲り、アロンソを勝たせたことが問題になっている。これについてモズレーは、次のような意見を述べた。
「あの2台、あの2人とも、獲得したポイントを失うべきだ」
「私は何も提言するつもりはないが、事実に基づいて考えれば、罰金だけではなく、スポーツ面での制裁が科されるべきである」
さらにモズレーは、「ほとんどのチームが」チームオーダー禁止の撤廃を希望するだろうと認めつつも、「数多くのファンの要求に応えるために」作られたルールだとして、こう加えた。
「それ(チームオーダー)が発令された際には、厳罰をもって対処する必要がある」