フェラーリのタイトル獲得失敗でF1の問題が減った?

2010年12月06日(月)
フェラーリのタイトル獲得失敗でF1の問題が減った? thumbnail

F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)の前会長マックス・モズレーが、フェラーリと所属ドライバーのフェルナンド・アロンソが2010年のF1王者にならなくて安心したと語った。

2002年のオーストリアGPで、フェラーリが所属ドライバーに順位を入れ替えるよう指示し、最終ラップの最終コーナーで順位を入れ替えてチームメートに優勝を譲った一件が大問題になったことを受け、F1でのチームオーダーを禁止にしたのがモズレーだった。

モズレーは、今年のドイツGPでフェラーリがチームオーダーを発令した際、ポイントをはく奪されるべきだったと考えているようで、もしフェラーリが2010年のF1チャンピオンになったら、「世界中で、チームオーダーに関する不愉快な議論が再燃しただろう」と『Die Welt(ディー・ヴェルト)』へ語り、さらに続けた。

「それがF1にとっていいことだとは思わない」

「だがありがたいことに、フェラーリがタイトルにふさわしいかということではなく、最終戦でのフェラーリの戦略ミスが話題になっている」

「これでF1の問題が1つ減った」

その一方でモズレーは、昨年には政治的に対立したフェラーリの戦いぶりを称賛している。

「フェラーリはシーズン中盤から終盤にかけて、素晴らしい働きをした。タイトルはほぼ絶望的な状態だったのに、うまく復活することに成功したのだから」

この記事をシェアする
関連トピックス
関連記事
前後の記事

前後の記事
F1 2010 ニュース一覧