メキシコ出身のGP2ドライバー、セルヒオ・ペレスがヴァージンからF1デビューを果たすという憶測が広がっている。
メキシコの通信大手テルメックスの支援を受けるペレスは、多額の資金を持ち込めるとされており、今シーズン開幕前にも新規F1チームへの加入がうわさされていた。
しかし最近、苦戦の続くヴァージンにペレスが加入するのではないかとの意見が増えてきている。
予算が4,000万ドル(約35億円)以下と言われるヴァージンは、パフォーマンス面でも、信頼性でも苦戦が続いており、現ドライバーであるティモ・グロックはチーム離脱もうわさされている。
だが、イギリスGPのパドックに9日(土)と10日(日)、テルメックスのCEO兼会長カルロス・スリムが姿を現したことで今回のうわさが勢いを増した。スリムは世界有数の大富豪であり、GP2からF1へ進出することを目指しているとされる。
また、ペレスのF1デビューを、ジョー・ラミレスも支援しているとみられる。ラミレスは、長年マクラーレンでコーディネーターを務めていた人物であり、ヨーロッパGPの際にはF1パドックを訪れていた。
ペレスはシルバーストンで行われたGP2の第2レースで優勝。モナコでは第1レースで優勝している。