ロバート・クビサ(ルノー)は、2011年に導入計画が進んでいる“オーバーテイク・ウイング”に反対している。
カナダGPの週末に行われた会議で、オーバーテイクの可能性を高めるために、来季からドライバーがリアウイングの調整を行えることが同意された。
「すごく刺激的になると思う」とFOTA(フォーミュラ1・チームズ・アソシエーション)議長のマーティン・ウィットマーシュ(マクラーレン/チーム代表)がコメントしている。さらに、ドライバーが順位を守るために、ストレートライン速度のブーストシステムを使用できなくなるだろうと主張した。
FOTAの技術部門の議長を務めるロス・ブラウン(メルセデスGP/チーム代表)は次のように付け加えた。「強化されたFダクトのかわりのようなものだ。オーバーテイクをしようとするクルマは、前のクルマを仕掛けるために、空気抵抗を減らすことができるだろう」
「オーバーテイクがもっと多く見られると考えている」
しかし、クビサは大規模な変更がなくても2010年シーズンは刺激的になっていると主張している。
クビサはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に、「みんなが追い越しをするのが難しいと気付いたのは、今に始まったわけじゃないよね」と語った。
「僕は1997年に初めてF1を観た。そして、それほどオーバーテイクはなかったよ」とクビサは付け加えている。