カナダGPの決勝では、レースがスタートしてから3周でタイヤ交換のピットストップが行われるとの意見まで出てきている。
11日(金)のフリー走行では、ラバーがのっておらず、滑りやすい路面がタイヤを傷めていたことが問題になった。また、11日の夜から12日(土)の朝にかけて雨が降ったことで、路面のラバーを洗い流してしまった。そのため決勝では、タイヤがひどいグレイニングと急激なパフォーマンスの変化を起こすとみられている。
決勝では複数回のピットストップを行うドライバーも多いと予想される。また、Q3に進出したドライバーは、予選で最速タイムを記録したタイヤでレースをスタートする必要があるため、第1スティントでの摩耗を考慮し、ハード側のタイヤでQ3を走るドライバーも出てくると思われる。
しかし、Q3へ進出した全員がハード側のタイヤで走るようなことにはならず、Q3でソフト側のタイヤを使うドライバーもいるとみられ、メルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグもこう『Sky(スカイ)』テレビへ語る。
「ほとんどのドライバーがソフト側を使うと思う。予選では、より前のスターティング・グリッドを獲得できることになるからね」
ソフト側のタイヤは数周しかもたないと指摘するドライバーもいたが、決勝でもソフト側のタイヤが長くもつことはないとハウグは予想し、次のように加えた。
「もし路面のグリップが大きく向上することがなければ、おそらく3周目、4周目、5周目のあたりで、非常に早いピットストップが行われることになるだろう」