2010年カナダGP予選の詳細レポート

2010年06月13日(日)
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2010年F1第8戦カナダGPが6月12日(土)、ジル・ビルヌーブ・サーキット(1周/4.361km、6月13日決勝70周/305.270km)で2日目を迎え、現地時間13時(日本時間13日2時)から、Q1、Q2、Q3の3つのセッションでなる公式予選が行われた。

現地時間10時から行われたフリー走行では、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)がトップになった。今シーズンは全戦でレッドブルがポールポジションを獲得しているが、カナダGPはマクラーレンが有利なコース特性になっており、マクラーレンが今季初のポールを獲得する可能性も高いとされている。

セッション開始時の天候は晴れ、気温23℃、路面温度は31℃。タイヤが温まりにくいため、予選ではどのドライバーも数周続けて走行していた。Q1では、トップチームの中ではレッドブルのみがソフト側のタイヤで走行。また、小林可夢偉(ザウバー)がQ1で脱落してしまった。Q2ではミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)が脱落している。

タイヤの選択に注目が集まったQ3。レッドブル勢がハード側のタイヤでタイム計測を行った。まずはハミルトンがトップに立ったが、その後マーク・ウェバー(レッドブル)がトップに立つ。しかし、最後の最後にハミルトンがタイムを更新し、ポール獲得。今シーズン初めてレッドブル以外のドライバーがポールを獲得した。

2位から10位までの結果は次のとおり。

2位マーク・ウェバー(レッドブル)、3位セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、4位フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、5位ジェンソン・バトン(マクラーレン)、6位ビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)、7位フェリペ・マッサ(フェラーリ)、8位ロバート・クビサ(ルノー)、9位エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、10位ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)。

【セッションレポート】
予選Q1は20分間で戦われ、18位から24位のドライバーがここで予選を終える。どのドライバーも、数周続けて走行し、徐々にタイムを上げていった。また、トップチームではレッドブル勢のみがソフト側のタイヤでQ1を戦っている。残り5分の段階では、新規チームの6台と小林可夢偉(ザウバー)が脱落するポジションにいた。

予想されたとおり、マクラーレンが速さを見せ、ハミルトンがトップでQ1を突破。可夢偉は自身のタイムを更新したものの、18番手のタイムしか計測できず、ここで予選を終えることとなった。Q1で予選を終えた18位から24位は以下のとおり。

小林可夢偉(ザウバー)、ヘイキ・コバライネン(ロータス)、ヤルノ・トゥルーリ(ロータス)、ティモ・グロック(ヴァージン)、ブルーノ・セナ(ヒスパニア・レーシング)、ルーカス・ディ・グラッシ(ヴァージン)、カルン・チャンドック(ヒスパニア・レーシング)。

Q1のトップ5は、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、ロバート・クビサ(ルノー)。

予選Q2は15分間の戦いになり、11位から17位のドライバーがここで脱落する。このセッションでもハミルトンが速さを見せ、1回目の走行を終えた段階ではハミルトンがトップに。しかし、ジェンソン・バトン(マクラーレン)はタイムが上がらず、9番手にとどまっていた。

その後、バトンがタイムを更新して6番手に上がったものの、メルセデスエンジンが武器になるとみられていたミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)が13番手に後退。シューマッハはここで脱落することになった。Q2で予選を終えた11位から17位は以下のとおり。

ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、ビタリー・ペトロフ(ルノー)、セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、ペドロ・デ・ラ・ロサ(ザウバー)。

Q2のトップ5は、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、ロバート・クビサ(ルノー)、マーク・ウェバー。

予選Q3は10分間の戦いになり、ここでポールポジションが決定する。ソフト側のタイヤでコースへ出たマクラーレン勢に対し、レッドブル勢はハード側のタイヤでタイム計測を行った。まずはハミルトンがトップタイムを計測したものの、セッション終盤にアロンソ、そしてウェバーがトップタイムを更新。

しかし、最後の最後にハミルトンがタイムを更新。ハミルトンが予選の全セッションでトップタイムを記録し、レッドブルの連続ポール獲得を阻止した。

カナダGP決勝は13日(日)、現地時間12時(日本時間14日1時)から行われる。

1 L.ハミルトン マクラーレン 1’15″105
2 M.ウェバー レッドブル 1’15″373
3 S.ベッテル レッドブル 1’15″420
4 F.アロンソ フェラーリ 1’15″435
5 J.バトン マクラーレン 1’15″520
6 V.リウッツィ フォース・インディア 1’15″648
7 F.マッサ フェラーリ 1’15″688
8 R.クビサ ルノー 1’15″715
9 A.スーティル フォース・インディア 1’15″881
10 N.ロズベルグ メルセデスGP 1’16″071
11 R.バリチェロ ウィリアムズ 1’16″434
12 N.ヒュルケンベルグ ウィリアムズ 1’16″438
13 M.シューマッハ メルセデスGP 1’16″492
14 V.ペトロフ ルノー 1’16″844
15 S.ブエミ トロ・ロッソ 1’16″928
16 J.アルグエルスアリ トロ・ロッソ 1’17″029
17 P.デ・ラ・ロサ BMWザウバー 1’17″384
18 小林可夢偉  BMWザウバー 1’18″019
19 H.コバライネン ロータス 1’18″237
20 J.トゥルーリ ロータス 1’18″698
21 T.グロック ヴァージン 1’18″941
22 B.セナ HRTF1 1’19″484
23 L.ディ・グラッシ ヴァージン 1’19″675
24 K.チャンドック HRTF1 1’27″757

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