トップレベルのペースを取り戻すため、フェラーリが先週にテストを行い、リザーブドライバーのジャンカルロ・フィジケラが走行を担当した。
3日(木)にバイラノで行われたテストでフィジケラは、今週のカナダGPへ向けた仕様のパッケージをテストしていた。
しかし、フェラーリはカナダGPの次に行われるヨーロッパGPまで大幅な改良を予定しておらず、チーム側も基本的には前戦トルコGPと同じ仕様のクルマでカナダGPを戦うと認めている。
トルコGPでは、これまで以上にフェラーリの苦戦が目立ち、フェルナンド・アロンソは予選でQ3進出を逃していた。
「かなり珍しいことだよ」ジェンソン・バトン(マクラーレン)はトロントで8日(火)に行われたイベントでこう語り、さらに続けた。
「彼ら(フェラーリ)は完ぺきな冬を過ごしていた。彼らはとても速くて、かなり一貫していて、そして信頼性もとても高かった。“うそだろ、彼らには追いつけないよ”って僕たちは思っていたんだ」
「でも、彼らは復活できる。とても強力なチームだし、フェルナンドもフェリペ(マッサ)も経験があるからね。彼らをあなどることはできないよ。僕たちも決して彼らから目を離さない」
また、フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、意気消沈するようなことは避けなければならないとして、『La Presse(ラ・プレス)』へこう語った。
「まだシーズンが3分の2残っているのに、そんな状態になっても意味はない」
「Fダクトの開発に多くのエネルギーを注いだため、他の部分に少し遅れが出たのかもしれない」
「レースのたびに多くのことが変化しているし、われわれが頭を下げてうつむくようなことはない。それは、目標を達成できない者がすることだ。フェラーリでは決してそのようなことは起きない」