ルイス・ハミルトン(マクラーレン)が29日(土)、自身のことを「作られた」ドライバーだと非難していたナイジェル・マンセルに反論した。
1992年のチャンピオンであるマンセルは、ハミルトンなどカートで走る幼少時代から支援を受けるドライバーがいる事実を批判。これにより、こういった潤沢なサポートを確保できないドライバーが不利になっていると語った。
「いったいどれほどの7歳の子供が、カートに参戦するために250万ポンド(約3億3,000万円)を与えられている?」とマンセルは苦言を呈した。
さらにマンセルは、ハミルトンが「人生の中で初めて厳しい時期を過ごしたため」、F1で苦戦を強いられた時には「対処できていなかった」と指摘している。
トルコGPの予選で2番グリッドを獲得した後、このマンセルのコメントを聞いたハミルトンは、不満そうにこう反論した。
「明らかにナイジェルは、何か間違った話を読んだのか、勘違いしているんだと思うよ」
「僕は13歳になるまで契約していなかった。僕が7歳のときにそんなお金を持っていたというのなら、どこに残りのお金があったのか僕も知りたいよ」
さらにハミルトンは、マクラーレンと契約するまで、両親が経済的にかなり苦しい状態にあったとも主張し、次のように続けた。
「彼がそんなこと言うとは思っていなかったけど、それが事実だよ」
マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュも、「ナイジェルの発言が間違って報じられただけだと願っている。そういったこともたびたび起こるものだからね」とコメントした。