フェラーリのフェリペ・マッサが、モナコGPを前にした心境を語った。
フェリペ・マッサ
「今は火曜(11日)の午後で、モナコの自宅にいるけど、窓の外では雨が降っているよ。つまり、僕にとってブラジルに次いで第2のホームレースになるモナコGPは、難しくてエキサイティングな週末になるってことだね」
「運がいいことに僕が乗る予定だったフライトは、世界中でF1を追いかけているような火山灰の影響を受けなかったから、月曜(10日)にはモナコに帰ってきた」
「どうなるにしても、バルセロナよりもいい週末になることを願っているよ。バルセロナでは中国GPのように、金曜の午前中から日曜の午後までタイヤのグリップを得ることに苦しんでいた」
「前向きな面を見てみれば、懸命な作業のおかげで、以前のパフォーマンスレベルに比べれば、中国GPからクルマが大きく進化していた。でも、スペインでのレッドブルの強さ、そして他のチームがもっと速くなったことを考えれば、十分なものではなかったね」
「今僕たちよりも優れたパッケージを持っているチームと戦えるようになるために、できるだけ早くもっと大きな進化をする必要がある」
「今週末はF10に大きな変更をしないけど、僕たちの競争力がもっと高くなることを予想している。ブリヂストンがスーパーソフトとミディアムを持ち込むことが主な理由なんだけど、僕はこの組み合わせがとても好きなんだ」
「これはバーレーンと同じ組み合わせなんだけど、バーレーンでは他のレースよりもタイヤのグリップレベルに満足できていた。だから、よりクルマの性能を引き出せることを願っているよ」
「グリップの問題は僕たちが取り組むべきことで、それと同時に空力のダンフォースレベルを全体的に向上させる必要もある。だから、エンジニアがこの前のレースと今回のレースの間に何をできたのか楽しみにしていようよ。今週末は低速なサーキットで、トップスピードよりもダウンフォースが必要になるから、新しいブロウン・リアウイングは使わない」
「土曜(15日)の午後にできるだけうまくクルマを機能させることが、いつも以上に重要なことになる。このレースでは今までもトラフィックが問題になっていたけど、今年は去年よりも4台多いクルマが同時にコースへ出る。それに、批判的になるつもりはないけど、かなり遅いクルマが6台いるから、Q1は運で決まるようなものだよ」
「いつもとは違う戦略で予選を戦うと思う。Q1で競争力の高いタイムを記録できないようなことを避けるため、安全なマージンを持てるように、いつもより何周か多い周回を走れる燃料を搭載して走るかもしれない」
「日曜(16日)のレースでも、トラフィックが大きな要素になると思う。今年は給油がなくなって戦略面での選択肢が変わったといっても、遅いクルマのトラフィックにつかまらないようにピットから出ることができるかどうかで、レースが左右される可能性もある」
「たとえレースエンジニアがレース中に注意深く状況を確認していたとしても、すべてのことを完全にうまくやるには、結局のところ、運の要素も必要になる」
「水曜(12日)には、いつもなら木曜にやる作業を始めることになる。僕は自宅とパドックを行き来することになるけど、スクーターでたった数分の距離なんだ。これは僕にとって、このレースでの大きなアドバンテージになるよ。ホテルの部屋ではなく自分のベッドで寝ることができるし、スーツケースに荷物を詰め込むことも心配しなくていいからね」
「その前に今日(11日)の午後には、ドライバーのチーム、ナツィオナーレ・ピローティのメンバーとしてチャリティーのサッカー試合に出る。モナコのアルベール大公が集めたチームと戦うんだ」
「僕はフォワードをやる。ゴールの近くにいると、フロントローのグリッドからレースをスタートしているような感じに少し似ているからね! おそらく、相手のチームにはプロの選手もいるだろうから、僕たちには厳しい試合になるかもしれない」
「僕の本業については、今週末はもっと一貫性のあるクルマ、走らせたいと思うクルマ、シーズン序盤のようなクルマになっていることを願うよ。いい仕事をするために望むのはそれだけだよ」