ニキ・ラウダは、モナコGPでもレッドブルが優勝すると考えている。
今年はスペインGPとモナコGPが2週連続開催になっているが、モナコGPは通常よりも1日早く開幕するだけではなく、ヨーロッパでは再び火山灰が航空便に影響を与えているため、すでに陸路でモナコへ向かっている関係者も多い。
レッドブルのマーク・ウェバーは、スペインGPをポールポジションからスタートして圧勝したが、カタルーニャ・サーキットは空力のパフォーマンスがリザルトに大きく影響するサーキットとして知られている。
だが、モナコGPはカレンダーの中でも最も低速なサーキット。しかも、レッドブルはこれまで低速サーキットを得意としていなかった。
しかし、F1で3度チャンピオンになっているラウダは、『Motorsport-Magazin.com』へこう語る。
「レッドブルがここでコンマ6秒速ければ、モナコでも同じだことだ。コンマ3秒かコンマ4秒になるだろうがね」
「次のレースでも状況は何も変わらない」
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーも、「モナコはわれわれが最も強さを発揮してきたコースではなかったが、去年に強さが足りなかった部分を改善できたと思っている」と自信を見せた。
また、スペインGPではピットストップでセバスチャン・ベッテル(レッドブル)を抜き、2位を走っていたものの残り2周になったところで左フロントのトラブルでレースを終えたルイス・ハミルトン(マクラーレン)も、レッドブルを警戒している。
モナコとバルセロナは大きく異なるサーキットだが、大きなダウンフォースが必要になるという点では共通点があるとして、ハミルトンは次のように話した。
「モナコでも彼らの競争力がかなり高いと思うけど、モントリオール(カナダGP)では少し彼らに近づけると思う」
「ここ(バルセロナ)のように大きなダウンフォースが必要なサーキットで彼らは、他のチームに対して大きなアドバンテージを得ている」