ブリヂストンにF1残留の兆候

2010年05月11日(火)
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ブリヂストンが来年もF1へのタイヤ供給を続けることを示唆するような兆候がある。

ブリヂストンはすでに、今季限りでF1へのタイヤ供給を終了すると発表しており、ミシュラン、ピレリ、エイボン、クムホなどが後継のタイヤサプライヤーになることを目指している。

しかし、チーム側はブリヂストンによる供給継続を望んでおり、ブリヂストン・ヨーロッパを通じて荒川詔四代表取締役社長へ供給継続を要請する文書を送っている。

ブリヂストンの安川ひろしモータースポーツ推進室長は、「要請は名誉なことです」と語っていた。

また安川氏は、ブリヂストンにとってF1が今でも重要な存在だとするコメントを発表した。

「われわれは、ヨーロッパ市場から多くのゲストを招いているだけではなく、アメリカやブラジルからもゲストを招いています。これは、ビジネスツールとしてのF1の重要性を示すものです」

「われわれの販売会社がわれわれのF1活動を支援し続けていることも、われわれのビジネスに対するF1の重要性を示しています」

「この素晴らしいスポーツの全チームにサポートしていただき、誇りに思っています」

F1チームが組織するFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)のマーティン・ウィットマーシュ会長(マクラーレン/チーム代表)は、モナコでタイヤの問題が解決することを望んでいると語っていた。しかしフェラーリのステファノ・ドメニカリ(チーム代表)は、解決にはもう1週間かかる可能性もあると話してる。

「4つの案が提案されているが、他にも1つか2つあるかもしれない」とウィットマーシュはコメントした。

ミシュランは複数のメーカーによるタイヤ戦争復活を望んでおり、小規模なチームはコストの低い選択肢を希望している。だがウィットマーシュは、来年のF1へ複数のタイヤメーカーがタイヤを供給することは論外だと語る。

「もし複数のサプライヤーになるのであれば、テストや開発を規制する必要がある」とウィットマーシュは述べた。

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