ハミルトン、モナコでの周回遅れマシンを懸念

2010年05月11日(火)
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モナコGPでは周回遅れが大問題になる。ルイス・ハミルトン(マクラーレン)がこう語った。

スペインGPの際には、周回遅れにされる際にヴァージンのルーカス・ディ・グラッシが「最悪な動き」をしてきたとピットへ報告するハミルトンの無線がテレビ中継でも放送された。

「いったい彼が何をしていたのか分からない。まったく安全なことではないよ」レース後にもハミルトンはこう話していた。

曲がりくねり、ガードレールに囲まれたモナコでは、ヴァージン、ロータス、ヒスパニア・レーシングといったペースの遅いチームが上位チームにとって問題になるか質問されると、ハミルトンは次のように答えた。

「(スピードに)こんなにも大きな差があると、とても難しくなるんだよ」

「スペインではディ・グラッシを4回も周回遅れにしたけど。これは僕がF1で経験した中で最大のギャップだね」

「彼らにはすぐ追いついてしまう。まるで現実じゃないかのようだよ。彼らが前に見えると、彼らがどこでよけるのか考えるけど、彼らは間違った方向へ動いてしまう」

「幸いなことに、今のところは事故になっていないけど、モナコではかなり厳しくなると思う。大問題にもなり得るよ」

ハミルトンのチームメートであるジェンソン・バトンも、モナコではトラフィックが「悪夢」になると語っており、『BBC』の解説者マーティン・ブランドルは新規3チームの6台を「動くシケイン」と表現し、こう続けた。

「不満や接触だらけになるだろう」

デビッド・クルサードは『Telegraph(テレグラフ)』のコラムで、最新のGPS技術を利用して周回遅れになるクルマへ速いクルマが近づいていることを知らせるのは、チームの責任だと語っている。

「彼らは、速いクルマが数秒で追いつくことをきちんと無線で警告できるはずだ」とクルサードは指摘した。

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