ブリヂストンの2010年ブラジルGP予選のレポート

2010年11月07日(日)
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ブラジルGP予選は、路面が一部ぬれているコンディションのインテルラゴスでブリヂストンのスーパーソフト・ポテンザタイヤで1分14秒470を記録したAT&Tウィリアムズのニコ・ヒュルケンベルグ選手が、 センセーショナルなポールポジション獲得を果たした。

この23歳のルーキーは、2位のレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテル選手に1秒以上の驚異的な差をつけてポールポジションを獲得。コスワースエンジン搭載車がポールポジションとなるのは、同じくブリヂストン・ポテンザ・タイヤを装着したスチュワート・フォードで1999年度フランスGPのポールポジションを勝ち取ったルーベンス・バリチェロ選手以来となる。

マーク・ウェバー選手(レッドブル・レーシング)が3番手、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトン選手がその隣の4番手グリッドからのスタートとなる。午前のプラクティスでは、ルノーF1チームのロバート・クビサ選手がインターミディエイト・タイヤで1分19秒191の最速タイムを記録した。

浜島裕英(ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー)
今日の走行のポイントを教えて下さい。
「非常にエキサイティングな予選セッションでした。見事、初のポールポジションを獲得したニコ・ヒュルケンベルグ選手にお祝いを申し上げます! コンディションはインターミディエイトとドライ・タイヤを履き換える丁度中間点でしたので、どちらのタイヤを使うかの判断がとても難しかったと思います。インターミディエイトにグレーニングが出たドライバーもいましたが、全員ではありませんでしたので、クルマ、セットアップ、ドライビング・スタイルなどの影響があったと思います。セッションの最後でもドライ・タイヤにはウェット過ぎる場所がありましたので、他を大きく引き離したヒュルケンベルグ選手のポールラップはセンセーショナルでした」

レースではどのような戦略が考えられますか?
「もし、明日がドライであれば、トップ10台のうち9台がスーパーソフトのオプションタイヤでスタートします。これまでの雨で路面はラバーが流されていますので、このタイヤの耐久性が興味深いポイントです。予選Q3でインターミディエイトを装着して自身の最速タイムを記録したペトロフ選手とトップ10以外のドライバーは、より耐久性の高いプライムでスタートすることができますので、さまざまな戦略が見られると思います。明日も路面がぬれていれば、今日、インターミディエイトを多く使ったドライバーたちは困難を強いられると思います。新しいインターミディエイト・タイヤを多く持っているドライバーは、そうでない前を走るクルマよりも有利になるでしょう」

(ブリヂストン・プレスリリース)

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